とりあえずなんか書いとけ

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十二国記が楽しみすぎて勢いで書いた記事

タイトルの通り.
十二国記というシリーズの(たぶん)5年ぶり18年ぶりの新作が10月12日に発売されるということで,とりあえずなんか書いとけの精神で書いているわけです.
台風のせいで発売日には買えなさそうではありますが...


自分がこの作品と出会ったのは小説からではなくアニメからでした.
当時はアニメ作品としてとても面白く見ており,後から原作小説の存在を知りました.
1巻のタイトルは『月の影 影の海』.
当時の絶賛中二病発症中だった自分はこのタイトルにも強く惹かれて読み始めたわけです.
これがめちゃくちゃ面白かったんですよ.
衝撃を受けました.
自分の中での最高の作品リストに新たなシリーズが加わりました.


この作品にこれほどまでに惹きこまれる理由はなんだろうって考えたときに,やっぱり一番大きいのは世界観なんですよね.
十二国記の世界観のどこが素晴らしいっていうとそれはリアリティだと思います.
実際にありそうという意味ではなく,十二国記に出てくるような世界が存在していたとしたら作中に書かれているような文化・慣習・人々の生活などが存在しているのだろうという,ファンタジー世界の設定に従う場合でのもっともらしさみたいなものです.
このようなリアルな設定で,さらにリアルな登場人物たちが出てくるわけです.
登場人物のリアルさもさっき書いたのと同じように,「そのような過去を持った,こういう人物がいたら実際にそのように振る舞うだろうな」と思わせるような説得感みたいなものですね.


『月の影 影の海』の主人公はごく普通の女子高生で,ある日突然異界に行くことになるわけです.
もちろんすぐにそんな世界に馴染めるはずもなく,最初は様々なことに戸惑い,騙され,徐々に世界に順応していく.
この過程がとてもリアルで,本当に面白い.


この作品の魅力として他にも考えられるのは「実在しない獣・妖魔」の存在です.
ファンタジー小説の面白さとしてこのような存在しないものの姿を想像することが挙げられると思うのですが,この作品はそういったモノの描写が丁寧で,それでいて想像の余地を残しているので自分の中での姿を思い描くことができるわけです.
アニメもアニメで良さはありますが,自分が本という媒体が好きなのはこういうところです.
読み手によって異なる形をとる,というのはいかにも怪異譚らしくていいですね.


今回新作が出るのは12国あるうちの「戴」という国についての物語です.
この国の物語は途中までは描かれており,5年間未完の状態でした.
十二国記のシリーズの中でもこの国の物語は「異端」といってもいいような物語だと思っています.
続編がいつか出るんじゃないかと待ち続けていたものがついに出るということで本当に嬉しいです.
思わずこんな記事を書いてしまうほどには嬉しいです.
特にまとまりも流れもない文章を書きなぐってしまいましたが,新作を楽しみにしながら台風を耐えたいと思っています.
需要とか関係なくまたこういう思ったことを垂れ流すだけの記事を書くのも悪くないかなと思ったりも.